生命保険って言葉を聞いただけで、身構えたり、後退りしたくなりますよね。よく分かりませんよね。私も、金融機関に就職するまではそうでした。
この記事を読めば、生命保険の仕組みが分かって、保険外交員が言っている意味が理解できるようになります。
断言します!『保険貧乏』にはさせません!
・生命保険の仕組み
・生命保険のルール

保険外交員に騙されないためにも、最低限ここで紹介する知識だけは身につけよう。
生命保険の仕組み

生命保険の仕組みについて詳しく解説していくよ。
基本的な考え方

生命保険に加入するとこのような図になります。
契約者…保険契約を結んだ人、保険料支払い者。
被保険者…保険の対象になる人。
受取人…保険金を受け取る人。


被保険者が有事のときは、次の図のようになります。


受取人が保険金の請求を、保険会社に行うことで保険金が支払われるよ。
保険料ってどのように決まっているの?

じゃあ保険料ってどのように決まっているの?

保険料は次のような経費を計算した上で決定しているよ。
予定死亡率
平均余命などの統計によって、性別・年齢ごとに出される死亡率のこと。この予定死亡率が低ければ、保険料が安くなる。

だから、若い年齢だと生命保険料は安いのか!
予定利率
保険会社が集めた保険料を運用して得られる利益の見込み率。収益が多く見込まれれば、保険料が安くなる。

保険会社も集めた保険料を運用しています。
これは、銀行と同じだね。
予定事業費率
保険会社が保険を販売する上で、必要な経費を算出したもの。この事業費が安く抑えられれば、保険料が安くなる。

だからインターネット保険会社は保険料が安いのか!
配当金って?
保険会社は、毎年決算を行って予定していた費用(予定死亡率・予定利率・予定事業費率)と実際にかかった費用を計算して、損益を出します。
ここで、実際にかかった費用が予定していた費用よりも少なかった場合に、利益が出ます。この利益を配当金として、契約者に分配しています。
予定死亡率で見込んでいた死亡者数よりも、実際の死亡者数が少なかった場合に生じる利益
予定利率で見込んでいた運用利回りよりも、実際の運用利回りが多かった場合に生じる利益
予定事業費率で見込んでいた事業費よりも、実際の事業費が少なかった場合に生じる利益

この利益が出た場合に配当金が支払われるよ。
無配当の生命保険もあって、その保険は保険料が割安になるよ。
生命保険のルール
保険会社は、生命保険の保険金を支払うためにいくつかのルールを定めています。このルールをクリアしないと、保険金が支払われないため、しっかりと押さえておく必要があります。
告知義務について
告知義務とは、保険を締結する際に被保険者の健康状態など、保険会社が求める事項について口頭で伝える必要があることです。
告知の方法には、告知書と呼ばれるものと医師の診察を受けるものがあります。基本的には、告知書によるもので、契約者が被保険者の健康状態などを記入します。

保険会社の人に、口頭で伝えても告知したことにはならないので注意が必要です。
この告知で事実と違う内容で申告し、後で保険会社が知って場合には、告知義務違反として生命保険の契約が解除されたり、保険金が支払われなかったりするので注意が必要です。
責任開始日とは?
責任開始日とは、保険会社と契約した生命保険の責任が発生する日になります。
責任開始日は、以下の3つの事項が全て行われた日となります。
・申込
・告知
・1回目の保険料の払い込み
契約者貸付とは?
契約者貸付とは、お金が一時的に必要になった際、生命保険の解約返戻金の一定範囲内で、保険会社から貸付を受けられる制度のことです。
注意したい点は、契約者貸付をするときの解約返戻金内での貸付になるため、保険契約をして数年はあまり大きな金額を借りることができないことです。
払済保険とは?
払済保険とは、保険料を払い込んでいる期間の途中に、保険料の払い込みをやめ、その時の解約返戻金をもとに、残りの期間を保険期間とする生命保険に変更する制度です。

払済保険にすると、その保険についていた各種特約は消滅します。
まとめ
今回は、生命保険の仕組みについて紹介しました。これで、訳もわからず生命保険を契約して、騙されるということは無くなりますね。ぜひ、生命保険を契約する際には、ここで得た知識を活かしてくださいね。
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