
鉄道会社に就職したら、どんな仕事をするの?

鉄道会社で勤務する人の仕事内容を紹介するよ!
実際に働いていた時のタイムスケジュールも紹介するから
イメージしやすいと思うよ!
駅係員

入社して2〜3年は駅員として勤務することになるよ。
基本的に24時間勤務となって、仮眠時間が5〜6時間あるよ。
改札業務の他に、お客様案内や券売機の締切作業などを行っているよ。

駅員の1勤務のタイムスケジュール(例)
基本的に一つの改札で2人(始発担当・終電担当)の勤務者がいます。今回は、始発担当の勤務を見てみましょう。
- 9:00勤務開始
前日の勤務者から引き継ぎを受けます。
- 11:00休憩
相方と交代してお昼休憩をとります。
- 12:00改札業務
相方と交代して、改札窓口に立ちます。
- 13:00指示業務
相方のお昼休憩が終わったら、交代してその日指示された業務(掃除やお客様案内)を行います。
- 13:30改札業務
相方と交代して、改札窓口に立ちます。
- 14:00休憩
- 15:00改札業務
- 16:00指示業務
- 16:30改札業務
- 17:00指示業務
- 17:30休憩
- 18:30改札業務
- 19:30指示業務
- 20:00改札業務
- 20:30指示業務
- 21:00休憩
- 21:40改札業務
- 22:00指示業務
- 22:30就寝
始発電車対応なので、早めに就寝します。
- 翌3:30起床
始発電車対応のため、終電対応の相方より早めに起床します。会社によっては、隣の駅同士で起床しているか電話確認を行うところもあるそうです。
- 翌4:00駅の営業が開始
始発電車到着前に駅のシャッターを開けます。到着前にシャッターを開けないとニュースになってしまうので、始発担当者は時間をとても確認します。
- 翌4:00〜改札業務
終電担当者が起床してくるまで、改札窓口に立ちます。
- 翌7:00休憩
終電担当者が起きてくるので、交代して休憩をとります。朝ご飯の時間です。
- 翌7:30改札業務
相方と30分交代で改札窓口に立ちます。
- 翌8:00指示業務
- 翌9:00引き継ぎ
9:00に翌日の出勤者が出勤してくるので、勤務中にあったことを引き継ぎます。
- 翌9:30退勤
引き継ぎが終わったら、退勤します。

駅では、30分交代で改札に立っていたよ。
指示業務は掃除やお客さま案内をしてたよ。
何もない時は、裏で休んでいたよ。
車掌

入社2〜3年経つと、車掌試験(適性検査・面接)を受験することができるよ!
この車掌試験に合格すると、車掌として電車に乗ることができるよ。
車掌試験に合格し、研修を受けた後、配属先で1〜3ヶ月の間、先輩社員について見習い乗務を行います。実際にお客様が乗車している電車に乗って、ドアの開け方や放送の仕方、異常時の対応について学びます。見習い乗務が終了すると、晴れて1人で乗務するようになります。

車掌の1勤務のタイムスケジュール(例)
- 10:52出勤
乗務員になると、1分単位で出勤時間が指定されます。この出勤時間に1分でも遅れてしまうと、処分の対象になります。また、出勤時に駅員にはないアルコール検査を行います。噂によると、警察が使用するアルコール検知器よりも厳しいらしいです…。
- 11:32乗務開始
アルコール検査と乗務点呼を行い、担当列車に乗務します。基本始発駅から終着駅までですが、途中駅で交代する場合もあります。乗務の合間で適宜ご飯を食べます。
- 21:17就寝
その日の最終乗務が終了したら、点呼を受けて就寝します。
- 4:08起床〜乗務
起床したら、出勤時と同様にアルコール検査をして、起床点呼を行います。
その後、担当電車がホームに入ってくるまでにホームに出場します。 - 9:53乗務終了
その日の乗務が全て終了したら、勤務先に戻り、電車の遅れ状況などの報告書を作成し、終了点呼を行います。次回の勤務日時・時間を確認して退勤します。
私の勤務している会社では乗務員になると、駅員とは違い24時間勤務は無くなります。しかし、電車の遅れなどによっては、24時間を超えてしまうこともあります。

乗務員になると、毎日出勤時間が異なります。
また、平日と休日でも出勤時間が違うので、時計を見てヒヤッとすることもしばしば・・・。
運転士

車掌として2〜3年働いた後は、社内の運転士試験(適性検査・面接)を受験できます。
この社内の運転士試験に合格すると、国家試験となる動力者操縦者運転免許を取得するべく、社内の研修所に入所し、3〜4ヶ月間座学を受講することになります。
学科試験合格後、約4ヶ月の技能講習を受講し、技能試験に合格すれば運転士として免許が交付されます。

運転士になれる条件は、車掌よりも厳しいです。そのため、適性検査が通らずに運転士の道を諦めてしまう人も中にはいます。
無事に運転士試験に合格すると、研修所で学科講習(受講科目は9つ)を受講します。9つの科目で行われる学科試験に全て合格すると、約4ヶ月間の技能講習を受講します。指導操縦者という指定された先輩社員とペアになり、技能試験合格を目指します。技能試験は、運転操縦・応急処置・非常の場合の措置・出区点検の4つの項目を全て合格する必要があります。技能試験に合格すると、電車を運転することができる免許が交付され、運転士として乗務することができます。
会社によっては、免許取得後も担当する線区で1人乗務するために、指導操縦者と引き続き乗り続けて単独乗務を目指すこともあります。期間にすると、約1年間行動を共にするため、免許取得しても人間関係で運転士を諦めてしまう人も中にはいます。
- 15:08出勤
出勤時には、車掌の時と同様にアルコール検査や点呼を行います。
- 15:50乗務開始
点呼後乗務開始となりますが、車掌と異なる点があります。それは、自分で電車を車庫に取りに行かなければならないことがあることです。電車を車庫から出すことを出区と言いますが、電車を安全に走行させることができるか点検し、実際に電車を動かしています。出区がない場合もあります。その場合は、担当電車到着までにホームに出場し、引き継ぎを受けます。
- 0:34就寝
その日の乗務が全て終わると、宿泊地で点呼を受けて就寝します。電車を車庫に片付ける担当になった場合には、乗っていたお客様を下ろした後、車庫まで片付けます。
- 5:48起床〜乗務
起床後は、車掌と同じようにアルコール検査、点呼を行い乗務を開始します。
出区担当になっていた場合には、点検を行います。出区点検の点検項目は、1両につき約70項目。10両なら約700項目を点検している計算です。 - 12:43乗務終了
全ての乗務が終了したら、勤務先に戻り退勤点呼をとり、次の勤務日・時間を確認して退勤します。

入区担当・出区担当になると、睡眠時間が少なくなってしまうよ。
仕事内容によっては、前日ホーム着〜翌日ホーム発車まで6時間しかないこともあります。
その場合、4時間寝れればいいほうかな…
まとめ
鉄道会社の仕事内容を紹介しました。睡眠時間で言えば、駅員>車掌>運転士ですが、やりがい・給料は、駅員<車掌<運転士です。基本泊まり勤務になるため、非番の日は有効活用できます。この記事を見て、少しでも仕事内容をわかってくれたら嬉しいです。

ありがとう。仕事内容がわかったよ!

就活時の参考になれば、嬉しいかな。
やりがいも多い仕事だから、是非入社試験受けてね!
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